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呼吸が十分にできて、体内への酸素供給が行われた状態での運動のことで、運動そのもの
が「軽い」ので長時間続けることができます。(例:ウォーキング・ジョギング・サイクリングなど)
有酸素運動を続けることによって、血行が良くなり、心臓や肺の機能が向上し、全身持久力
の維持・増進につながります。そして、疲れにくい体になり、生活習慣病の予防や改善に効果
があります。また、体内の脂肪をエネルギーとして燃やすことができるので、肥満の解消にも
効果があります。このように比較的安全に行うことができて、効果が高い「有酸素運動」は
健康づくりには最適です。ただ、運動開始直後は『糖質』(グリコーゲン)が主なエネルギー源
となり、運動を15分位続けていったところでやっと『脂肪』が多く使われるようになるので、
運動時間が短いと効果が現れにくく注意が必要です。
【なぜ有酸素運動が良いのか?】
激しい運動をすると酸素の供給が追いつかなくなり"無酸素運動"となり、体内で「乳酸」
(疲労物質)が増加してしまいます。従って"有酸素運動"を行うには酸素が十分に供給でき
る状態、つまり話をしながら行える程度(ニコニコペース)の運動強度が適しています。
【運動強度は?】
ほぼ握りこぶし大の大きさの心臓は、筋肉(心筋)でできているので、大きな力を発揮しポンプ
として働き全身に血液を送っています。安静時には成人で1回の拍動によって60〜80mlの
血液を送り出しており、毎分60〜80回拍動しているので1分間約4〜6lの血液を全身に供給
しています。激しい運動時には1回に100〜120ml、心拍数は毎分200回程度まで上昇する
こともあるので1分間の血液量は20lにも達します。こんな働き者の心臓に酸素を与えている
のが《冠状動脈》です。この血管が動脈硬化を起こすと、十分な血液を心筋に供給出来ない
ので狭心症や心筋梗塞を引き起こすことになります。『有酸素運動』によって心臓に適度な
負荷を加えていくと、心筋は次第に発達して強くなります。また、心筋に酸素を供給している
冠状動脈が太くなったり、心筋中の毛細血管の数も増加するので、心筋への酸素の供給が
良くなります。このような効果から狭心症や心筋梗塞の予防が期待できます。
【心臓と運動】
コレステロール(悪玉)が血管の内壁に沈着すると動脈硬化などを引き起こしたり、血管の内径
が細くなるため血液の流れが悪くなり、また血管の弾力性も低下してもろくなるため、高血圧や
脳血管・心疾患の原因となります。その血管壁にたまったコレステロールを回収し、処理工場
である肝臓に送り出す掃除人のような働きをしているのが『善玉コレステロール』です。
有酸素運動は『善玉コレステロール』を増やし、「悪玉コレステロール」や「中性脂肪」の沈着を
防ぎます。このようなことから高血圧や脳血管・心疾患予防のためには「悪玉コレステロール」
は少ないほうがよく、『善玉コレステロール』は多いほうが良いと考えられています。
【血液と運動】
とにかく運動習慣をつけましょう。週1回でもいいのでトレーニングを行いましょう。
運動不足の人は、1日に150Kcal程度の運動が必要といわれています。
トレーニングの出来ない日は、意識的に体を動かすようにして、なるべく歩くようにしましょう。
まずは運動不足解消の場合と同様に始めます。
だんだんとトレーニングすることに慣れてきたら、1回につき200〜300Kcalの有酸素運動
をします。その時に注意することは、安全面・効果面から、運動の強度を強くせず「軽め」に
するということです。つまり、運動量を増やす場合には、運動の時間を長くすることで量を
増やすようにします。頻度としては、少し多めに週3〜5回トレーニングしましょう。
運動時間は30〜60分になるはずです。
有酸素運動は、1回につき20分以上が望ましいとされています。
頻度は、週に2回で体力維持、週に3回以上で向上していくといわれています。
また、効果が出るには2ヶ月以上継続することが必要とされています。
目的や現在の体力に合わせて強度を設定してトレーニングを続けてください。
